漢方と肩こりの秘訣
加齢による肩こりや五十肩などの場合にもちゃんと漢方薬があります。肩こりを解消するためのツボは「肩井(けんせい)」。東洋医学は体を流れる力のバランスが崩れたり滞ったりする状態を異常な状態と捉え、それが起こらないようにする体質づくりをすることによって治療します。場所が分かりづらければ、肩こりになってついつい無意識に自分で押してしまう部分、それが肩井です。まずは血液そのものが原因の血行不良による肩こりの場合は「冠元」。水滞とは文字通り体の中の水分が滞る状態のことで、まさに肩こりの原因をそのまま言い当てているような解釈です。
肩こりに悩む人は何も日本人だけではありません。これってまさに肩こりのためにあるような医学ですね。この漢方薬は飲む目薬とも言われ、眼精疲労からくる肩こりには最も効果的です。東洋医学では肩こりのことを「水滞」の一種と捉えています。それでは東洋医学による肩こり解消の世界を見てみましょう。それは「独活寄生湯」で、傷ついた組織を修復したり血行を良くしてくれる作用があります。
疲れ目やストレスなどからくる肩こりの場合は「杞菊地黄丸」。肩こりには原因によって色々な種類があり、漢方で肩こりを解消しようとする場合、それぞれの種類に応じたものを使用します。その水滞を解消するための治療として、まずはツボを刺激することで対応します。やはり人間は無意識のうちに肩こりを効果的に解消できるツボを知っているんでしょうね。いわゆるドロドロとした血液をサラサラの状態にしてくれる漢方薬で、高脂血症を改善してくれるため肩こりだけでなく脳卒中や動脈硬化も予防してくれます。これに該当する方は非常に多いと思いますので、ぜひ覚えておいて下さい。
場所は首の根元から肩先までのちょうど真ん中、肩の骨の背中側にあります。さらにその部分をグイグイ押しながら押している方の手を肩を中心にグルグル回すと効果的です。そんな歴史を経て、古代中国で生まれた肩こり解消法もあります。東洋医学の双璧、次は漢方で肩こりを解消する方法についてご紹介しましょう。この肩井を指先でグイグイ押して刺激すると、肩こり解消に役立ちます。ツボの刺激には指先ではなくゴルフボールを使うと楽チンなのでおすすめです。
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